2013年8月27日火曜日

ブルマはどこえ消えた?

 今でこそ小中学校の体操着といえば、
男女共に学校指定のハーフパンツやジャージですが、
つい14~15年くらい前までは、
女子学生はブルマーを当たり前のように
穿いていましたよね。
20代中盤である筆者も、
小学生時代に女子がブルマーを
穿いていたのを覚えています。
でも、どうして教育現場から
ブルマーが消えてしまったのでしょうか?
 そこで、知っているようで知らない
ブルマーの始まりと終わりについて、
『ブルマーはなぜ消えたのか』の著者で、
精神科医の中嶋聡先生に聞いてみました。
まず、ブルマーの始まりとはいつなのでしょうか?
■1851年、女性解放運動家の手により誕生
「ブルマーの起源は1851年にまで遡ります。
当時の女性解放運動家であった
アメリア・ジェンクス・ブルマー婦人が
女性の運動時の動きやすい服装として
デザインしたのです。
これが1880年代にアメリカの
私立学校で運動着として
使用されたことがそもそもの始まりです。
日本では明治時代に女学校で
導入されたのを皮切りに、
戦前にはすでに全国区に
普及し学校現場に利用されていました。
しかし、当時のブルマーは
今皆さんが知っているピタっとした
シルエットのものではありません。
明治期から昭和中期まで
日本の教育現場で使われていたのは、
『ちょうちんブルマー』と呼ばれるもので、
ゆったりとした形状でした。
 転機となったのは1964年。
東京オリンピックで『東洋の魔女』と
称された女子バレー日本代表が
ゆるめのブルマーを着用していたのに対し、
ソ連をはじめとした各国の代表チームが、
いわゆる今多くの人がイメージする
『ピタッとした』シルエットの
化学繊維ブルマーを穿きこなしている姿が
国内で一気に着目されたのです。
これは集団で運動する選手の
統率された美しさが、
当時の教育理念や日本社会で
よしとされてきた価値である
『忍耐・理念』といったものと合致していた
からだと考えられます」(中嶋先生)
 つまり、運動時の動きやすさという
『機能性』を求め開発され、
次第にシンプルで女性的な『美しさ』が
着目されていったことで、「ちょうちんブルマー」から
ピタっとしたデザインのブルマーに
形状が変化していったということなんですね。
それでは、ブルマーが最も
普及したのはいつ頃なのでしょうか?
■1970年代に普及しつつも
「恥ずかしい」の声が…
「1970~80年までですね。
この期間では、小中高だけでなく
一部の大学・短大などでも、
ブルマーが着用されていました。
しかし1980年頃からは『恥ずかしい』
という女性側からの声が強くなっていたようで、
ブルマーは好まれる運動着では
なくなっていきました。
そういった声の高まりを受けつつも、
ブルマーは学校という公的機関によって
導入された制服であり、
それに対して個人的な好き嫌いを
理由に『穿きたくない』ということは、
一種のわがままと捉えられていました。
つまり、学校が持つ規範性が、
そうした声を抑えていたのです」(同)
それでは、
1980年以降ブルマーが
教育現場から衰退していった理由とは?
■『性の嗜好品』となった
ブルマーがついに絶滅
「高度経済成長期が終わって、
高度消費社会に移行するとともに、
人々の人権意識が学校が持つ
規範性を上回るようになったためです。
具体的には、教育理念として
『個人の多様性の尊重』が掲げられ、
学校が生徒にルールを強制する
管理主義的なものから、
生徒の要望も受け入れる相互的なものへと
変化していったことが大きな理由でしょう。
また、男と女を区別するのは不自然だ
という『ジェンダー』思想が台頭してきたことも
理由として考えられます。
それでも、1980年代は衰退スピードが
ゆるやかでした。
この時期は学校が持つ規範性もまだある程度強く、
人権意識と拮抗していたのです。
そのため1990年まではまだ小中高でひろく使われていました。
衰退に拍車をかけたのが、
90年代に社会問題となった
『ブルセラショップ』の登場です。
これをきっかけに、女子学生に
性的被害をもたらす要因として
ブルマーが認知されるようになりました。
『性の嗜好品』としてブルマーが
扱われることに対して、
女性側からの反発や、
社会からの疑問の声が高まり、
2000年に入ると教育現場からほぼ消え、
2005年についに絶滅してしまったのです」(同)
 女性の解放活動家の手によって
誕生し、「機能性」「美しさ」があるものとして
広く親しまれたブルマーは、
最終的に女性たちの批判の声を受け
絶滅していった、というのはなんとも皮肉ですね…。
知っているようで知らない
ブルマーの歴史、あなたはどう感じましたか?
僕は1990年生まれですが、
小学校3年までは大体の女子が
おそらくブルマを履いてましたが、
小学校5年生で、
遂に虐めれられっこ女子1人だけに
なってしまいました。
中学生に上がると
ブルマは消え、
ハーフパンツが当然化され
最終的にブルマを
履く女子はいなくなりました。
が、
実はハーフパンツ世代の男子は
あんまりブルマの良さが解りません。
僕はブルマより
まだ清楚なハーフパンツを履いている
女子に好感を持てます。
これって馴染み違いってやつですかね。。。
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